大腿骨の球状の部分(大腿骨頭)が壊死してしまい、徐々に潰れてきてしまい痛みが強くなります。大腿骨の骨折による大腿骨頭の血流障害で壊死を生じる外傷性や、スキューバダイビングで生じる減圧病が原因で壊死を生じることもあります。また他の病気でステロイド薬を短期間で大量に使用した患者さんや、アルコールを大量に飲む人にも大腿骨頭壊死が起きやすいとされています。
日本では0.018%とする研究があります。
男性は40歳代、女性では60歳代が多いとされています。
階段を踏み外すなどちょっとしたことで股関節に痛みを感じることで発症することが多く、この痛みは一時的に改善することもあります。
疼痛に応じて鎮痛薬を使用します。松葉杖などで体重をかけないようにすることで一時的な疼痛緩和は得られるものの、壊死した部分が潰れることを防ぐのは難しいとされています。
大腿骨を切って体重がかかる部分に軟骨を移動させる骨切り術や、関節を金属のインプラントに置き換える人工股関節置換術が行われます。
人工股関節置換術は整形外科における20世紀最大の発明とされ、21世紀になってからも材料の進歩や手術技術の進歩により非常に良好な結果が得られるようになっています。
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