加齢や肥満が発生・進行に関わることが分かっています。男性より女性で起こりやすく、膝関節を怪我したことがある人や、膝関節に負荷がかかる仕事をしている人でもリスクが高まるといわれています。
国内の報告では60歳以上の人の61.9%で骨の変形が生じており、そのうち40%以上の人は痛みを伴っていたとされています。特に女性では60歳以上の人の31.8%が痛みを伴う変形を認めていたと報告されています。
60歳前後で生じることが多いですが、半月板や靭帯を損傷したことがある人ではより早く症状が生じることがあります。
初期には膝のこわばりや起床時・長時間座った後などの立ち上がるとき、歩き始めに痛みを感じます。歩き始めるといったん症状が改善しますが、歩いているとまた徐々に痛くなることがあります。進行すると痛みの頻度が増えていき、膝関節の動きが悪くなり正座が難しくなります。見た目ではO脚あるいはX脚が進んで行きます。
運動療法や装具の使用は痛みや機能を改善する効果があることが分かっています。鎮痛薬の内服・外用(湿布や塗り薬)やヒアルロン酸の注射も痛みを改善させることができます。
保存療法を行っても痛みが良くならないときには手術を検討します。骨を切って矯正することでO脚やX脚を直す骨切り術や、関節を金属のインプラントに置き換える人工膝関節置換術が行われます。
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