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整形外科

つらい肩の痛みの原因は?肩の痛みの2大原因「四十肩・五十肩と腱板損傷」を簡単解説

肩の痛みに悩んでいませんか?

  • ☑ 肩の付け根がズキズキするように痛む
  • ☑ 肩が上がらない
  • ☑ 腕を上げたり下げたりすると引っかかるように痛む
  • ☑ 肩の痛みで眠れない

 このような症状に悩んでいませんか?肩の痛みの原因は様々ありますが、特に年齢を重ねることで発症しやすい疾患に五十肩(肩関節周囲炎)と腱板損傷があります。この2つの疾患の症状や治療法、注意点などについて簡単にまとめたいと思います。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、その初期症状とは

 まず、肩関節の疾患として、よく耳にされる疾患「四十肩」、「五十肩」について説明します。四十肩、五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」といいます。肩関節周囲炎は、肩の痛みや可動域制限を引き起こしている状態で、具体的に肩の付け根のあたり、肩甲骨と上腕骨の間にある関節包や滑液包、腱鞘が炎症を起こし、痛みを伴います。

 初期症状として、徐々に肩が上がらなくなります(可動域制限)。また、動かすときに違和感があったり、痛みを感じたりするようになる方が多いです。炎症期には強い痛みがあり、特に夜間の痛みで眠れないことも。無理に腕を上げたりすると、逆に炎症が悪化する可能性がありますので注意が必要です。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の原因は?

 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は中高年層で多く見られるため、年齢による変化が影響すると考えられています。また肩甲骨周りの筋肉が硬くなることで発症することがあるため、運動不足も原因の1つです。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の治療法

 では、どのように治療するのでしょうか。四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と診断された場合には、まず安静にし、痛みを引き起こす動作を避けることが重要です。

 そして、薬物療法としては、ステロイド注射による抗炎症剤などを用いるのが一般的です。また、肩甲骨の柔軟性向上を目指したストレッチを含むリハビリテーションを行う場合もあります。

腱板損傷とは?

 次に、腱板損傷について説明します。

 腱板は、肩関節を安定させるために重要な役割を果たす4つの腱(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)から成ります。これらの腱は肩の動きや力を支えるために必要不可欠です。

 腱板損傷は、肩の周りにある筋肉の腱が損傷する状態を指します。腕を上げたり動かしたりするときに引っかかるような痛み(インピンジメント)が現れます。肩関節周囲炎(五十肩)と似た症状があり、夜間痛や運動制限も伴います。

腱板損傷の原因は?

 年齢とともに腱板が劣化しやすく、中高年層の腱板損傷については特にリスクが高まります。明確な外的要因(転倒や衝突など)によっても損傷することがありますが、日常生活で知らず知らずのうちに切れてしまう場合もあります。

腱板損傷の診断方法

 症状だけではなく、超音波やMRI検査などで詳細な評価が必要です。これによって他の疾患との鑑別診断も行われます。

腱板損傷の治療法

 初期段階では痛みを引き起こす動作は避けることが推奨されます。そのほか、ステロイド注射や消炎鎮痛剤(例:ロキソニン)による炎症抑制も行われます。

 また、筋力トレーニングや関節可動域訓練、体幹トレーニングなどのリハビリテーションを行います。

 

腱板損傷の手術

 リハビリテーションで改善しない場合には手術が考慮されます。損傷した腱板を関節鏡下で修復します。修復が困難な場合には人工腱や自家腱を用いた修復、筋腱移行術などを行います。高齢者修復不能な腱板損傷の場合にはリバース型人工肩関節置換術を行います。

 

予後

 手術後はリハビリテーションが重要であり、回復には個人差があります。通常1ヶ月程度で日常生活への復帰が可能ですが、その後も継続的なトレーニングやケアが求められます。

 

最後に

 日本国内でも高齢者層において特に肩関節疾患は重要な健康問題となっており、その治療法や予防策について理解しておくことは大切です。

 腱板損傷は中高年層で多く見られる問題ですが、適切な診断と治療によって改善可能です。早期発見・早期治療が鍵となりますので、自覚症状がある場合には専門医への受診を検討しましょう。

 

 本記事は、202491日、東京都北区の北とぴあで開催された神谷病院主催「健康フェスタ」中高年の肩・膝お悩み教室(登壇 神谷病院 整形外科医師)で講演された内容を基に作成しています。

【記事作成】
医療法人社団 田島厚生会 神谷病院 広報室

【監修】

医療法人社団 田島厚生会 神谷病院 整形外科医師 星川直哉ほか

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