10月6日より、「きらめき彫刻祭 ~神谷病院出張展示会~」第3回目の展示が始まりました。今回、神谷病院の外来待合フロアに展示されたのは、佐野藍さんの4つの作品です。
佐野さんは2016年に東京芸術大学を卒業し、主に大理石を使った幻獣や動物の制作をされています。幼少期“恐竜を彷彿とさせるニホントカゲとの出会いに心を奪われた経験”などが原体験となり、実在しない生き物を存在感のある大理石という素材で表現することに面白さを感じているとのこと。
今回の展示では、佐野さんらしい幻獣だけでなく、「愛猫ペリ」という作品も展示されています。重厚でありながら、息遣いが聞こえてきそうなほどに繊細な作品を、ご来院の際はお楽しみいただければと思います。
〈 展示期間 〉
10月6日~12月末予定
〈 展示場所 〉
神谷病院 本館(A棟) 外来待合スペース
東京都北区神谷1-27-14
「きらめき彫刻祭 神谷病院出張展示会」は当院の患者様を対象に病院内にいながら、若手アーティスト達の彫刻作品を楽しむために企画されたものです。感染症流行により、外出機会が減っている高齢の方が美術作品を鑑賞する場、そして、作品発表の機会が減った若手アーティストの活躍の場、それぞれを繋ぐことを目的としています。
これまで神谷病院では、きらめき彫刻祭に参加された3名の彫刻家の作品を展示。
第1回目はプロバレリーナを目指し舞台上で役を演じる経験をもとに、セラミック、CG/映像を用いた作品を制作している中田愛美里さんの作品です。その作品は観るものを引き込む空洞の目が特徴的ですが、演じる役のない、空っぽな存在として感じられることがテーマになっているそう。
第2回目は村岡佑樹さんの作品。村岡さんは、当たる前と感じる素朴な生活は、複雑な要素が絡み合って成り立つと考えており、今を生きる人間の普遍性を表現されています。神谷病院に展示された作品のテーマは村岡さんが経験した田舎の川沿いの景色、暑い日差し、蝉の声などの記憶の破片から再構築された「夏の庭」。涼し気でどこか懐かしい作品が展示されました。
神谷病院出張展示会は、2025年1月初旬に第4回北山翔一さんの展示に切り替わり、3月末まで開催される予定です。
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